白の塔 45階攻略
──忘れもしない。
────白の塔45階初見竜単縛り配信
「コスト増減ユービア以外なし!?!?!?そんなん何でも来いってことやん!?!?!?」
圧倒的早とちりで組まれたのは愛用している速攻竜だった。HP20700ほど。
シズマ、コロシアム、数多の戦いを駆けた、言わば戦友。
最も手に馴染んだそのデッキで戦いに臨む。
そして流れる超かっけぇBGM。
思わず指先で机を弾きたくなるようなリズミカルな曲。最終ステージに相応しいそれである。
ほー、HPたかいなぁ………
戦友ううううううううう!!!!!!!!!!!!?!?!?!?
…29000ダメージ。
高名な武術家がナパーム弾に沈められる様をむざむざと見せつけられたような心情である。
(ちなみに全て知っていた視聴者はただただ草を生やしていた。)
…ということで今回は、プレイヤータグアップデートにあやかって、プレイヤータグを入手できる45階を攻略していく。
・ステージ情報
コスト増減は前述の通りユービアのみ。
盤面はこんな感じ。1面構成。初期盤面は複雑に崩れるのでそんなに参考にならない。「回復マスがあるぞ!!!」「はぶられてる防御駒があるぞ!!!」ぐらいの認識でいい。
先攻初手の29000ダメージを切り抜けられるデッキでなければ攻略どころかそもそも挑戦ができない。
そして、41階層からはもはや恒例となったクソデカHP、70000も脅威。
ようは、「HP29101以上かつHP70000を削り切るデッキ」を用意しなければならないのである。
ただ、それも盤面進行次第で返せるとはいえ、無慈悲に特殊ダメージを刈り取る防御に阻まれるので火力を出すのは非常に困難といえるだろう。
しかし肝心の相手のギミックは火炎スキルがメインなので序盤から打点が伸びないのは幸いである。
(テキストがなっげ〜ので要約すると、3ターン十字に燃やしたあとでいずれかの半分、ないしは全体を9ターン燃やすぞ!!!って書いてある)
弁財天も飛んでくる。唯一のステージ専用じゃない駒こいつ??????
しかしオーバーロード20%は回復マスの回復力への永続的なバフとして機能するので侮れない。
・対策
HP29000が何よりも課題。
これだけでメタゲームのデッキでは組めるデッキが限られてくる。
しかし、デッキが限られているからこそ該当のデッキ以外の選択肢がなく、攻略法の絞込みは容易なのだ。
代表的な例が回復耐久デッキだろう。
(あらゆる場所で制限・規制されている規制界のレジェンド。)
オーバーロードにオーバーロードを重ねて、HPを70000オーバーにすることで勝利することが可能。
また、メタゲームで見かけることはないがこのステージにおいてトンデモスーパーイカれ回復をかますことができる学園ケット・シー校長の採用も可能で、実質HP全快で試合を開始するという荒業も可能。
(無バフで34800回復できる。)
また、前述の通り特殊ダメージカットのステージ専用駒はひっくり返すことが出来る。
それを利用して、神殴りデッキでの攻略も可能。
とにかく左上の駒を返し、バフを盛り、導線を生み出し、ねじ伏せることが可能である。
………しかし当ブログは実は竜単縛り。
カップ戦出禁ダンサーも話の長い猫校長もブライダルで婚約者とよろしくやってる竜王子もいない。
特殊ダメージなんてヴィーヴルとかみずちとかドラグウォリアぐらいしかいない世界なのだ。
(ヴィーヴルはコンボが特殊ダメージ)
HP29000をおそらく越えられるであろう火炎で70000もの巨塔を削るのはおそらく苦行に近い。
だがしかし。
竜単縛り。それはビートダウンと火炎のみにあらず。
戦友が無慈悲に散ったそのとき、29000の壁を超え、70000の心臓に容易に風穴を開けるたった一つのデッキ………そして、この階層の最適解にたどり着いたのだ。
・デッキ紹介
そう、呪い移しである。
環境最弱。
勝率34.2%(2020年4月末、公式配信より)。
構築難度の鬼。
アグレッシブ自害。
暗く燃える燃えカス。
現在(2021年6月末日)最終パーツ更新が同年1月。
ジェダイトどうして激闘コレハブられたんですか?
エステロッサ排出ガチャはよ。
頑なに学園リンラン復刻しないのなんでですか?
…そう。あの呪い移しである。
呪い移しについては多く語ることはない。
と言ってもこのデッキ、役割が2つしかないのだ。
ジン・シュエン。
もしくはそれ以外か。
まずはジン・シュエンについて語らなければならない。
1.ジン・シュエン
紛うことなき、呪い移し最強の駒。
呪いを増やし、導線を作り、移す。
カスの工程をたった1人でこなせる。
分かりやすく最上振れを言えば、3ターン目から3ターンの間3呪いをばらまく………なんてことも行うことが出来る。
対人においては呪い移しの3割ぽっちの(今はもっと低い)勝率のほぼ全ての試合で中核を担っていると言っても過言ではない。
2.その他の駒たち
クラナ。採用しない理由がない。
バレンタイン・コノエでも可。ただし、そちらは呪いのカット率がほんの少し下がるので、後述のS移し駒を何体か火炎スキル持ちに変更する必要があったりする。
黒鱗がなければ移しは始まらない。
S移したち。
今回はヴァカンとグウェインを採用。
ヴァカンはやたら波乱万丈な人生を送ってきた駒だ。
やれ、「あのベルゼブブのように………」だの「呪い移し界のブブ!?」だの大罪人の濡れ衣を着せられそのまま祀りあげられたかと思えば、マリー・セレストの船員のようにすっ…と話題から消えた駒である。
環境からは消えていない。そもそもいないので。
ただし、こと45階では対人では編成にたるに至れなかった要項である盤面の総数条件をほぼスルーできる。となれば、彼は呪い移しのベルゼブブ、いやそれ以上のスタッツを発揮する。
グウェインは呪い移しのメンバーとして割とよくみる駒だ。実際まだ扱いやすい方の駒である。
ただ呪い3つ条件はめっっっっっっっちゃくちゃ足を引っ張ることが多いのは留意しておくとよい。
3.A駒たち
まずは暗黒駒たち。呪いを装填しなければ撃てない。
この3体は、ある程度呪いを分散させることが可能なうえ、コンボは容易に移しに移行できるスキルを持っている。
それにしても呪い移しの駒はなぜか誇張される。
ダークマターコロニーのこと、暗黒のジゼルとか言われてた事忘れてないからな。風評被害だぞ。ジゼルの。
A移し駒たち。
エルケスとミガッドとジェダイトは実質無条件で呪いを移すことができるので採用しない理由がない。
そんな駒なのに、なぜか激闘コレに移行する際にジェダイトがラインナップからハブられたのだ。
いますぐパルサと交代してくれ。悪いことは言わないので。
そして、ロイラックとウーラ、蟠竜(ばんりゅう)は移せる枚数が多い。発動しないこともあれば最大効率が発揮できないことも多いが。彼らは必要なのだ。
また、所持していないため採用できていないが後述の枠のクリサラ以外のいずれかをエステロッサに変更したほうがよい。45階においては移すことが重要なのだ。
残り3枠。
先程述べた、「エステロッサを採用する枠」はほぼブルートになる。
というのも、
クリサラはコンボスキルが呪い移しの駒を召喚するうえに、自身コンボがA駒で唯一3移しのハイパースペックを誇る。こいつも抜く理由が無い駒である。
そして、残るはブルートとアヴァルドなのだが、
相手のギミックは火炎である。
そこで威圧での延命か、竜鱗での延命か、を考えるとブルートの変更、ということになってしまうわけである。
そんなブルートだが、コンボスキルにクセがなくそこそこ扱いやすいのでエステロッサの枠で採用している。配布のライナルトでもよい。
・立ち回り
初手の29000ダメージは、わりと笑っちゃうぐらいギリギリ受けれる。
あとは、序盤HPが低い状態ではできるだけ召喚スキル駒の配置を避け、
火炎バフと火炎に細心の注意を払いながら呪って移す!!!
・実戦
やっぱり超絶イカすBGM。
そして──会敵。
そびえ立つHP70000と特殊カットの紫コーティング。
ネジの外れた29100ダメージの「洗礼」
危機感を募らせる呪い。(????????)
草。
だかしかし。
ミガッドを皮切りに。
ただ呪いの数と位置を注視するだけで。
駒を配置するだけで。
上がり続ける打点。
そして、盤面の十字火炎が広範囲火炎へと芽吹く頃。
それは、呆気なく倒れるのだ。
難なく得た勝利………
~(虚無)~
(♪鳴り響くファンファーレ)
どういうバグ?????????????
・最後に
45階の最適解は呪い移しだ。回復耐久でちまちまやる必要も、神単で左上に神経尖らせる必要もない。
本当に置くだけで、あっさりと倒せる。
相手の打点が低く(初手は置いといて)、HPが高いことから呪い移しの強みを活かせる要素が豊富にあるのだ。ちなみに、何故か出てくる弁財天のコンボスキルを相手に繋がせると呪いの火力が上昇する。
45階に挑戦する際はぜひ、呪い移しを用いた攻略をしてほしい。
その「塔の制覇者」のタグを輝かせるために、ぜひ45階に挑戦して欲しい。
そして開発チームの方々。
…そろそろ呪い移しの新駒をください。